2014年2月23日

Die Frau mit den 5 Elefanten

スヴェトラーナ・ガイヤーという翻訳家の女性のドキュメンタリー。

84歳という高齢でありながら現役。
大きく腰が曲がった体ながらてきぱきと家事をこなす。
アイロンをかけながら彼女は言う。
洗濯をすると糸が絡まる。正しい方向へ戻してあげるのだ。
文章(TEXT)と織物(TEXTILE)は語源は同じ。
言葉を織り上げて文章ができるのだ。

この映画の原題は“Die Frau mit den 5 Elefanten”
ドストエフスキーの5大長編作品、『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』『悪霊』『未成年』『白痴』のことを、彼女は「5頭の象」と呼ぶ。
その中の『罪と罰』を、“Schuld und Shüne(罪と贖罪)”と訳した。
それは、ウクライナからドイツにいわば亡命した彼女の「贖罪」なのかもしれない。

心に残ったシーンがある。
「翻訳する時は、鼻を高く上げなさい」
文章を左から右に追って訳してはいけない。
内容を一度自分の中に取り込んでから訳しなさい、ということ。
全体を見るのだ。

これは、情報社会を生きる私たちに共通しているのではないかと思う。
切り取られた一部だけを見て、すべてを知ったような気になっている。
それではいけないのだ。全体を見なければ。

84歳の女性から、たくさんのことを学んだ。
彼女のように、芯をもち、たおやかに、生きたい。

2014年2月22日

Sochi - Сочи


悲喜こもごもなソチ五輪。
リアルタイムではほとんど見てない、にわかだけど、
感動させられています。


五輪で活躍するアスリートが年下であることが当たり前になって。
中には一回り以上下の子なんかもいて。
わたしもいい年になったなぁと感慨に耽っちゃったりして。

かと思えば、一回り以上年上の方がメダリストになっていて。
あれ、この人子どもの頃から知っているぞ、と。
母とかが往年の女優とかを見てよく言う、
「この人、私が子どもの頃から大人だったよ」的な?
…違うか。


世界を舞台にがんばる選手のような活躍は私には到底できないので
今日も目の前の仕事を片付けてゆくのです。

私のまわりではもう2020年に向けて動き出していますよ。


マスコミの浅田真央がソチ五輪の主役、
みたいな取り上げ方はいかがなものか、
なんて思いつつ、
結局自分も感動したので、写真を貼りたかったがためにアップ。
写真はここから拝借しました。